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ユナイテッド航空、需要回復傾向-合併作業も順調

  • 2011年6月28日
UAアジア・太平洋地区副社長のジェームス・ミュラー氏

 ユナイテッド航空(UA)アジア・太平洋地区副社長のジェームス・ミュラー氏は6月28日の記者懇談会で、需要が回復傾向にあると語った。ミュラー氏は「実績は(3月以降)毎月少しずつ良くなってきている」と紹介。そして仙台/グアム線の運航を10月2日に再開することに触れ、「3月11日以前に運航していた定期便をすべて復活することになる」と強調した。

 今後についても「見通しは明るい」と説明。アウトバウンド、インバウンドともに回復傾向にあるといい、「インバウンドはより時間がかかる」ものの、アウトバウンドはすでに堅調に推移。インバウンドについても、「北米で働くUAの同僚に聞く限り、ほとんどの北米企業はすでに渡航の制限を廃止している」といい、今後の回復に期待を示した。UAは10月30日に成田/香港線、COは9月28日に沖縄/グアム線に就航するが、これも見通しの明るさの表れという。

 このほか、ミュラー氏は、UAとコンチネンタル航空(CO)の合併作業について順調に進んでいると説明。「2011年は、(震災によって)当初想定していた様子とは大きく異なっている」ものの、そのような中でもUA/COの合併と全日空(NH)とのジョイントベンチャーは予想通りに動いているという。UA/COの合併では、例えば近日中に新しいマイレージプログラムの名称を発表予定。プログラムの詳細は数ヶ月内に決定し、2012年1月からの運用開始を見込んでいる。