韓国観光公社、全旅と業務協定締結−麗水世界博覧会の日本人誘致促進はかる

  • 2011年5月19日
 韓国観光公社(KTO)と全国旅行業協会(ANTA)、2012年麗水世界博覧会組織委員会は5月17日、2012年麗水世界博覧会を契機とした日本人観光客誘致促進のための業務協約を締結した。協定書によると、ANTAは事務受託会社である全旅で世界博覧会への参加ツアーを企画し、協会員を通じて全国での販売をめざす。また、全国の各支部長を中心に、世界博覧会視察ツアーの企画を進めていく。

 一方、KTOはANTAのツアー販売促進や視察ツアーを積極的に支援し、協力する。支援の内容については今後ANTAと詳細を検討していく。視察ツアーは2011年中に実施する考え。また、2012年麗水世界博覧会組織委員会は、全旅がツアーを企画する際、KTOを通じて広報マーケティングを積極的に支援する。さらに、全旅が企画するツアーの参加者に対し、優先的にパビリオンを観覧できるようにするなどのサポートも実施する。

 KTO福岡支社によると、世界博覧会の開催にともない、2010年からKTOと業務提携を実施しているJR九州高速船ビートルが臨時のチャーター便を設定するという。世界博覧会の開催期間中、博多港と麗水新港を約3時間45分で結ぶ予定で、約30便を運航する計画だ。1便あたり150人の乗船が可能であるため、観光客の誘致に大きく期待ができるという。2011年6月22日には試運転を実施し、メディアと旅行会社向けに2泊3日のモニターツアーを実施。世界博覧会の会場や、会場周辺の全羅道を視察するという。

 なお、2012年麗水世界博覧会は、「生きている海、息づく沿岸」をテーマに5月12日から8月12日に麗水市で開催される国際博覧会で、日本をはじめ98ヶ国が参加する。


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