3月訪日外客が50%減、地震の影響強く−日本人出国者数は18%減に

 日本政府観光局(JNTO)によると、3月の訪日外客数の推計値は前年比50.3%減の35万2800人となった。今年は1月が11.5%増、2月が2.2%増で推移してきていたが、東日本大震災の発生により、各国政府が渡航の自粛や延期、日本からの出国を求める勧告を発出したほか、航空便の欠航、遅延、経路変更が続き、結果として団体、個人ともに訪日旅行のキャンセルが続出した。

 実数としては1999年3月の水準にまで落ち込んでおり、1ヶ月あたりの減少幅は過去50年間で最大。東日本大震災の影響を受けていない3月1日から11日までと、12日から31日までを分けると、11日までが4%増の21万5000人、12日以降が73%減の13万7000人と推計されるという。また、1月からの累計では13.3%減の174万6400人と前年を割り込んだ。

 また、日本人出国者数の推計値は18.0%減の128万2000人となり、6ヶ月ぶりの前年割れ。ただし、21ヶ月ぶりの二桁減となったものの、減少幅は9.11やSARS、リーマンショックなどの際よりも小さかった。累計は4.0%減の411万7237人。

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