スロヴェニア、多様な魅力をアピール−11年度は4.8万人超めざす

  • 2011年4月8日
 スロヴェニア政府観光局とトルコ航空(TK)は4月7日、プレスブリーフィングを開催した。スロヴェニア政府観光局東京オフィス代表のクレメン・ザヴォドニック氏は、「スロヴェニアはコンパクトな国で他国も近く移動しやすい。コンパクトの国の中にこれほど多様性がある」とスロヴェニアの立地の良さと多様な魅力をアピールした。

 ザヴォドニック氏によると、スロヴェニアはベニスやウィーンまで列車で2時間程度で近隣諸国に近く、オーストリアやハンガリー、イタリアなどと組み合わせたツアー造成にも最適だという。また、日本の四国程の大きさの小国だが、アルプスの山々やブレッド湖などの湖、1万以上の鍾乳洞、アドリア海に面した都市ピランなど、多様な魅力がある。同氏によると、日本人訪問者はシニア層のパッケージツアーがほとんどで、ブレッド湖や鍾乳洞、リュブリャナをめぐるツアーが多いが、今後は若者層やFIT層など、新たなターゲットの取り込みもはかる考えだ。

 スロヴェニア政府観光局によると、2010年の日本人訪問者数は4万400人。アイスランドの火山噴火によるツアーキャンセルなどもあり、過去最高である2009年の4万8200人には届かなかった。スロヴェニアへの外国人訪問者数は1位がイタリア、2位オーストリア、3位ドイツ、と近隣諸国が多く、日本は上位10位には入っていない。しかし、2008年から2009年の伸び率をみると、日本は第3位で、2000年からの推移をみても右肩上がりで増加している。ザヴォドニック氏によると、2011年の1月、2月の日本人訪問者数は前年比25%増となっており、東日本大震災の影響も考慮するとしながらも「2011年は2009年の数までもどすか、2、3%上回りたい」と目標を述べた。

 また、年間宿泊数は5万3700泊で、ザヴォドニック氏よると1回の旅行では1泊から2泊の宿泊が多い。ただし、2011年はボーヒン湖やアドリア海に面した町ピランなどが旅程に追加されるなど、ツアーの訪問地が多様化したことから、2泊、3泊へと滞在宿泊数の伸びが期待できるという。


▽TK、イスタンブール/リュブリャナ線アピール−大阪からの同日乗り継ぎも

 プレスブリーフィングでは、TK広告・マーケティングのジェム・ハサン・アルデミル氏がイスタンブール経由のスロヴェニアへの乗継便を紹介した。イスタンブール/リュブリャナ線は月曜、水曜、木曜、金曜、日曜日の週5便運航しており、往路はイスタンブール発12時25分、リュブリャナ着13時40分、復路はリュブリャナ発14時35分、イスタンブール着17時45分。関空/イスタンブール線では同日乗り継ぎが可能な日もあるが、成田/イスタンブール線ではイスタンブールに1泊する必要がある。アルデミル氏はTKで実施している、乗り継ぎ時間が長時間の乗客に条件付きで宿泊ホテル1泊分を無償提供する「One Night Istanbul」の活用を呼びかけた。