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投稿:世界からの支援に「ありがとう」を(広報代理業・被災地域出身者)

  • 2011年4月8日
旅行関連広報代理業・被災地域出身者から
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 4月2日付け日刊トラベルビジョンに掲載された、「投稿:新しい中国人の日本観−震災報道がきっかけに」を拝読して、投稿された「訪日旅行を扱う中国の旅行会社の社長」様に、日本人の1人として厚くお礼を申し上げたいと存じます。

 日本のマスコミでも、中国で広がった「東北・関東震災」の被災者支援の動きは何度か報道され、これまで見慣れていた反日行動に匹敵する規模の大きさに驚くとともに、深い感銘を受けました。投稿者が書いて下さったご体験は、この不幸な大震災が、日中両国民の相互理解を深める大きな機会を与えてくれていることを明確に示して下さいました。

 世界各国から届けられ、あるいは今も届けられつつある義援金、物資、人材など、それらの質の充実ぶり、量の膨大さ、搬送の迅速さに強く感動し、圧倒されました。各国各地の都市や島々で、被災地で亡くなられた方々の冥福を祈り、被災地の復興を願う集会などが行なわれています。こうした報道に接し、多くの日本人は感激に涙し、家族、友人、職場の同僚などと深い感謝の気持ちを語り合っています。

 残念ながら、日本政府から全世界に向けた感謝のメッセージが発せられたとは聞いておりません。しかし、テレビで見る被災地の方々は、あらゆる支援に対し、常に「ありがとうございます」という言葉で応えていらっしゃいます。日本国民の多くが一刻も早く世界の方々に感謝の気持ちを伝えたいと願っているものと思います。

 こうした感謝の気持ちを形で表す最善の方法のひとつは、多くの日本人が世界各国を訪れることでしょう。スーツケースなどに、「Arigato from Japan」などと書いたシールなど貼るのもよいかも知れません。また、日本を訪れて下さる外国からの旅行者には、感謝の意を表すプログラムなどを用意するのは如何でしょう。温泉地なら一定期間、観光関係者と市民ボランティアがその土地の祭りを小規模でよいから再現するなどです。

 同日の「アクセスランキング」コラムでも指摘がありましたが、花見はもちろん新入社員歓迎会など、消費に繋がる行動、即ち生産を促す行動の「自粛」は望ましくないと思います。楽しみ行動の自粛によって被災地の復旧・日本の復興が遅れることは、世界各地の人々から日本に向けられた応援メッセージに反することだと考えます。

※メッセージは4月3日に受け取り、確認の上、掲載しました。

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