グアム政観、海兵隊移転計画や円高で渡航者数増期待−航空座席数維持はかる

  • 2011年1月19日
 グアム政府観光局(GVB)は1月18日、日本オフィス開設35周年を記念して羽田空港で記念レセプションと旅行業界向けのセミナー、ワークショップを開催した。あわせて来日したグアム政府観光大臣のティナ・ムニャ・バーンズ氏は、「観光産業で日本は一番重要なマーケットであり続けている」とし、「米軍海兵隊の移転計画や円高が追い風となり、今後の可能性が大きく期待できる」と日本人渡航者数の増加に期待をみせた。

 GVBによると、2009年10月から2010年9月の海外からの渡航者数は合計で前年比11.2%増の117万757人。日本人渡航者数は8.6%増の88万7986人で、全体の75.8%と最も大きな割合となった。2010年1月から12月の日本人渡航者数も8.3%増の89万3667人と好調であった。GVB日本代表の光森裕二氏によると、航空会社の座席供給量が増加の一因との分析だ

 2011年も座席供給量の維持をはかり、航空会社に働きかけを実施。春休みに関しては、コンチネンタル航空(CO)の増便やチャーター便、日本航空(JL)の羽田発チャーター便、全日空(NH)の成田発チャーター便などがあり、デルタ航空(DL)も現状の座席供給量を維持するという。光森氏は「1月から3月ではずみをつけ、日本人渡航者数を93万人、94万人台にもっていきたい」と意欲を見せた。

 また、2011年のプロモーション方針として、光森氏はMICEの強化にも意欲を示した。1000名以下の団体をターゲットに、コンベンションや会議、インセンティブの誘致をはかる考え。年末から団体が増加しており、4月以降でも家電メーカーの団体がMICEを実施する可能があるという。このほか、スポーツも引き続きアピールする考え。「グアム・ココロードレース」を引き続き実施するほか、3月20日には「グアムココキッズファンラン」を開催。5歳から13歳までの子供を対象に、春休みのファミリー層の取り込みをはかる。