NTS、オンライン予約発券システムで持込み発券を可能へ−24時間対応に

  • 2011年1月14日
 エヌ・ティー・エス(NTS)は、リテーラー向けの公示運賃予約発券システム「クリックチケット」で、リテーラーが自社で作成したPNRの持ち込み発券を可能にする。これにより、複雑な旅程や急遽変更が生じた旅程なども自社で管理しながら、オンラインシステムのクリックチケットで24時間いつでも発券できるようになる。1月25日から2月1日までをめどに実施する予定。

 NTS航空営業部次長の篠原和儀氏によると、これまではクリックチケットにログインしてPNRを作成する必要があったが、「自分でPNRをつくりたいという声が多く、対応したかった」という。NTSでは、持ち込み発券を24時間可能にすることでリテーラーの業務効率化につなげ、取り扱い拡大をはかる。今年度中に現在の契約者数約200社を500社程度に増やしたい考えだ。

 また、現時点で対応可能なGDSはワールドスパン、アクセス、インフィニで、今後3月までにさらに多くのGDSへの対応を進めたいという。使用料については、通常は5000円の月額使用料と発券手数料1件あたり525円に設定しているが、「まずは使ってもらい知ってもらいたい」との考えから、昨年10月に開始した月額使用料無料キャンペーンを継続。月額使用料は無料とし発券手数料は1件あたり1050円徴収する。

 なお、NTSの取扱額のうち、クリックチケットのシェアは10%未満だが、篠原氏は「今後はさらに増やしていきたい」とし、将来的に20%から30%程度まで伸ばしたいと意欲を示す。2月から3月にかけては米系航空会社が羽田に就航することもあり、今後複数のGDSに対応できるようになれば、さらに利便性が拡充するとみている。