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世界旅行ツーリズム協議会、2012年に東京でサミット開催−政官民で受入れ

  • 2010年11月11日
 世界旅行ツーリズム協議会(world Travel&Tourism Council/WTTC)は、2012年4月中旬に開催されるWTTCグローバルトラベル&ツーリズムサミットについて、東京での開催を決定した。WTTCは世界のツーリズム産業の主要100社の経営者で構成されるもので、ツーリズムに関する調査研究、各国政府・国際機関に対する観光振興の提言活動をする民間組織。TUIなどの大手旅行会社や航空会社、ホテルチェーン、クルーズ会社などが参加しており、日本からは唯一、ジェイティービー(JTB)代表取締役社長の田川博己氏が参加している。

 サミットは毎年春に開催されており、WTTCメンバーを含め例年1000名強が参加。そのうち半数が開催国の参加者が占める。国際機関や各国政府、各種経済団体、国際メディア、ツーリズム関連企業経営者などが参加。開催国の元首が出席することもあり、国際社会への影響力の高さからツーリズムのダボス会議とも称されているという。

 日本では今年9月に招致委員会が設立され、国や東京都、日本経団連などの賛同のもと、誘致活動をしてきた。サミットを開催することで、観光立国をめざす日本の意思を世界に伝えるとともに、日本へのツーリズム関連投資の促進や日本のツーリズム産業の国際化の推進、国内でのツーリズムに対する認識の向上などの効果を見込む。また、日本の魅力を発信することで訪日外客の誘致にも大きな期待をしている。

 今後、開催に向け、受入れ組織として政官民合同のホストコミッティーを設立。WTTC本部とともに開催準備を進めていく。