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成田への移動、スカイアクセスがシェア奪う、出発旅客の14.8%に

  • 2010年11月8日
 成田国際空港(NAA)が9月に実施した調査で、成田から出発する航空旅客のうち14.8%が7月開業の「成田スカイアクセス線」を利用していた。調査は9月10日に0時から24時間実施したもので、空港内のゲートや駅の改札など14ヶ所で入港者数を数えた。全入港者数は9万6033人で、このうち出発旅客数は4万6248人。全入港者数に占めるシェアは8.9%であった。

 成田スカイアクセス線の供用開始前の前回調査と比較すると、出発旅客の交通手段の構成比で乗用車やバスなど自動車が5.8ポイント減の50.2%となった一方、鉄道は5.5ポイント増の44.4%となった。自動車の減少のうち、特にバスは4.8ポイント減の36.7%とシェアを落としている。

 また、京成電鉄線とJR線とのシェアの推移は、京成が比較可能な前々回調査から3.7ポイント増の59.1%となった一方、JRが3.7ポイント減の40.9%となった。

 なお、京成線の利用者1万2125人のうち、京成本線の利用者は5300人であったのに対し、成田スカイアクセス線は6825人となり、過半数を超えた。また、スカイライナーの利用率では、前回調査で3262名が旧スカイライナーを利用していたが、今回は53.5%増となる5008人がシティライナーを含むスカイライナーを利用した。