ロイヤル・カリビアン・クルーズ、横浜発着商品に手ごたえ−11年は3本設定

  • 2010年9月29日
 ロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCCL)はJATA世界旅行博で記者会見を開催し、2011年のクルーズ商品を紹介した。来日したRCCL国際営業副社長のラマ・レバプラガダ氏は「日本は眠れる巨人(スリーピング・ジャイアント)というべき市場。これから需要を掘り起こしていかなければならない」と日本市場に対する意欲を見せた。

 RCCLは日本市場に対し、自社が持つ6つのブランドのうち、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)、セレブリティクルーズ、アザマラ・クラブ・クルーズの3ブランドを特に打ち出している。11年のハイライトとしてレバプラガダ氏はRCIの横浜発着クルーズ「上海・韓国周遊クルーズ8泊9日」をあげる。今年の5月に実施された同様の商品では日本人乗客が3070人と好調で、レバプラガダ氏は「大成功を収めた。カジュアル層や、ファミリー層でも参加できる、買いやすいクルーズを日本に紹介できたと自負している」と手ごたえを語った。同氏によると、8泊9日は長いのではという懸念はあったが、乗客アンケートの反応も大変よく、「旅行会社に自信を持って販売してもらえる商品」だという。

 RCIではレジェンド・オブ・ザ・シーズをアジアに通年で配船し、2011年は横浜発着クルーズ3本に加え、横浜発2本、横浜着2本のコースも設定。横浜発着クルーズに関しては、今年は大阪からの乗船も可能とした。レバプラガダ氏によると、今後日本マーケットが成長し、配船数や航路が増加した場合、大阪に加え、博多、名古屋、那覇などが発着候補地としてあがってくる可能性もあるという。

 なお、記者会見ではセレブリティクルーズの新造船も紹介。2011年7月に4隻目となる12万2000トンクラスの「セレブリティ・シルエット」の就航が予定されており、2012年には5隻目として同じクラスの「セレブリティ・リフレクション」も就航する計画だという。


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