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消費者の羽田国際化の意識、路線増加で渡航意欲拡大へ−レジャー利用も希望

  • 2010年9月21日
 エアプラスが同社の運営する「イーナドットトラベル」の顧客を対象に実施した羽田空港国際化に関する意識調査によると、回答者の42%が今後、国際線を利用する際に羽田を多く利用したいとの意向を示した。調査回収サンプル数は384名で、70%以上が海外渡航歴15回以上の海外旅行高頻度層。海外の渡航目的では全体の74%が観光目的だという。

 冒頭の回答結果は、「今後国際線に搭乗する際に羽田空港と成田空港のどちらを多く利用するか」の問いに対するもの。成田は21%で、羽田を希望する人は成田の2倍だ。また、「羽田空港に就航する国際線が増えれば海外旅行に行く機会が増えると思うか」の問いでは、40%が増えると回答。これらの結果からエアプラスでは、今後の乗り入れ状況により、羽田の国際線利用者は増える可能性があり、海外渡航者数増加が期待できるとしている。

 羽田発着便の就航都市として希望するのは、アジア路線では1位がバンコク、2位が台北、3位が香港、ヨーロッパ路線では1位がパリ、2位がバルセロナ、3位がフランクフルト、アメリカ路線では1位がロサンゼルス、2位がニューヨーク、3位がサンフランシスコとなった。ビジネス需要のみならず、観光性の高いデスティネーションへの期待も高いようだ。

 このほか、空港に望む機能や設備としては、搭乗を待つ間の疲労を最小限に抑えたいという意見が多く、低価格で使えるラウンジや仮眠設備、空港での風呂やシャワーなどを望む意見が多かった。また、待ち時間を有効活用するため、インターネット使用や地図や現地情報をプリントアウトできる設備を希望する意見も見られる。エアプラスでは時代を反映してラグジュアリーなサービスよりも無料や低価格で快適に過ごすためのサービス利用への希望が強いとしている。