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KNT、タイに現地法人設立、初年度2.2億円へ−海外事業加速、今年3拠点

  • 2010年7月20日
 近畿日本ツーリスト(KNT)は7月17日、タイのバンコクで現地法人「KNT TRAVEL(THAILAND)CO,.LTD」の営業を開始する。5月21日には設立を終えており、タイ発のアウトバウンド事業を中心に取り扱い、2010年度に約7400万バーツ(約2億2000万円)の取り扱いをめざす。KNTブランド戦略室(広報)によると、タイの主要な旅行会社経営者を株主に迎えており、代表者にはタイ旅行業の業界団体で会長職を務めた経歴を持つANAKE SRISHEVACHART氏が就任。資本金は500万バーツ(約1500万円)で、従業員数は役員を含めて日本人3名とタイ人6名の合計9名だ。

 事業内容は、主にタイ発のアウトバウンド向けに企画旅行やFIT商品、他社パッケージ商品の販売を手がける。タイの国内・国際旅客運輸の発券や日本発の受け手配、イベント・コンベンションの運営にも取り組むが、副次的な位置づけという。

 KNTでは、昨年10月に「KNT KOREA INC.」を設立し、今年2月には中国で独資旅行会社近畿国際旅行社有限公司の上海支店を開設してそれぞれ営業を開始。6月29日にも香港に「KNT(HK)LIMITED」を設立するなど、海外での事業展開を加速している。これは、昨年から開始した中期経営計画に基づくもので、アジアの旅行市場の成長を見越したもの。KNT(HK)LIMITEDは10月からの営業開始を予定しているほか、台湾やインドでの現地法人の設立準備を進めているところだ。


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