スタークルーズ、MICE需要の取り込みめざす−新プログラム企画

  • 2010年4月26日
 スタークルーズ日本オフィスは先ごろ「スタークルーズセミナー2010」を開催し、MICE需要の取り込みをめざす方針を示した。スタークルーズシニア・バイス・プレジデントのマイケル・ゴー氏は、厳しい業界環境の中でも「スタークルーズの収益は上がっている。日本は大変需要の高いマーケットであり、本年度のさらなる発展のために、日本の皆様とより強固な関係を築きたい」と日本市場に対する意欲をみせた。

 ゴー氏は「日本市場においてはMICEビジネスを拡大していく」と説明。セミナーではICSコンベンションデザインとの共同企画で開発した「クルーズdeMICE」プログラムを紹介。ICSコンベンションデザインの佐藤氏もスタートからゴールにいたるまでオーガナイザーの要望に応えるとともに、「感動的なグローバルインセンティブを実現するために、MICEに参加する人々にプレミア感をうったえ、参加者の一体感、娯楽性と快適性などを追求し、提案していきたい」とMICEビジネス拡大への意気込みを語った。

 また、2010年6月にデビューする、ノルウェージャンクルーズラインの新造船「エピック」についても説明。エピックは総トン数153,000トン、乗客定員4200名の大型客船で、2011年には地中海の配船を予定している。セールスマネージャーの山本有助氏によると、グループサイズにあわせて様々なファシリティを用意しており、MICEにも最適であるため「大規模な団体旅行の送客を期待している」という。

 このほか、セミナーでは2010年初旬にオープンした「リゾート・ワールド・セントーサ」を紹介。49ヘクタールの広さを誇る総合リゾートで、ゴー氏も「近い将来シンガポールのアジアにおける主要リゾートなる」と期待をかける。今後はより多くの選択肢を提供できるよう、クルーズとリゾートのパッケージ商品を企画していく方針だ。