セントレジスホテル大阪が10月1日オープン

 スターウッドホテル&リゾートは10月1日、大阪市に「セントレジスホテル大阪」をオープンする。「セントレジスホテル」は同社のトップ・ラグジュアリーホテルブランドで、大阪で22軒目となる。

 場所は、大阪市内を南北に走る御堂筋沿いで地下鉄「本町」駅すぐという好立地。周辺はオフィスビルが軒を並べる大阪のビジネス中心地になる。ホテルは地上27階建ての新築ビルの1、2階、11階から27階に入居する。総石貼りの重厚な外観に“Time is modern”をコンセプトに、クラシカルでもなくコンテンポラリーでもない内装デザインが特徴。日本的な文化を取り入れ、菊や百合などの日本の草花をモチーフにした装飾をはじめ、大阪の繁栄の象徴する安土桃山時代の豪華絢爛な時代を彷彿させる壁画装飾など、和のティストと大阪らしさを融合させたインテリアデザインでまとめあげる。

 客室はスイート12室を含め計160室。標準クラスの客室で広さ約44平方メートルとゆとりをもたせた。全室ダブルベーシンを採用し、使い勝手の良さを重視している。1人で2人でも1室料金は変わらず、ラックレイトで1人5万5000円から。

 飲食施設は1階から2階にフレンチとワイン&チーズバーを配置。道路に面してテラス席を設けるなどパリの街角の雰囲気を演出する。席数は110から130席を予定している。12階にはメインダイニングとなるイタリアンとセントレジスバー&ラウンジを備える。高い天井のオープンキッチンスタイルで、3ミールを提供するオールディダイニングである。74席。このほか、ルームサービスは24時間対応。カクテル“ブラッディ・マリー”は「セントレジスホテル」が発祥といい、大阪でも独自の“ブラッディ・マリー”の開発を進めている。

 宴会場は11階の約724平方メートルにバンケットとミーティングルームを配備。バンケットは広さ約210平方メートルのボールルーム1室に、シアター形式で約50名収容規模のミーティングルーム、ボードルームとなっている。ビジネスセンターやホテルショップ、ジムやスパなどを備える。

 バトラーサービスを売り物としており、客室階の2フロアに1ヶ所のバトラーパントリーを配備。英国の独自の教育を受けたバトラーたちが常時待機している。また一生に一度しか体験できないような特別なプログラムを提供する「セント レジス アフィサナード」がある。たとえば、有名シェフ、ポロの国際大会などとのコラボレーションを実現し、ホテルを介して世界有数のブランドや著名人との交流を、同ホテルだけの顧客に用意するという内容だ。

 婚礼は1日1組完全貸し切りとし、1人あたりの客単価は約7万円と想定。一般宴会とともに4月1日から予約受け付けを開始する。宿泊予約は5月1日から、としている。

 「セントレジスホテル」は今回が初の日本上陸となるが、その歴史は古く、1904年にアメリカ・ニューヨークの5番街に「セントレジスホテルニューヨーク」がオープンしたのが最初である。富裕な発明家で作家のアスター卿が貴族やその家族が自宅にいるようなくつろぎを味わえるようなホテルをイメージして創ったのである。そこには最高級の「もてなしの心」が凝縮されており、現在の「セントレジスホテル」ブランドの確立にいたったというわけだ。


情報提供:トラベルニュース社