第3回産業観光まちづくり大賞、金賞に北九州市

 全国産業観光推進協議会(中村徹会長=日本観光協会会長)が主催する「第3回産業観光まちづくり大賞」の審査会がこのほど開かれ、金賞に福岡県北九州市が選ばれた。

 同賞は、産業観光によるまちづくりを実践している地域の優秀事例を表彰するもので、受入、顧客双方に対するビジネスモデルの質や継続性を主な評価対象としている。

 金賞の北九州市は、重工業など市内39事業所が産業観光振興に協力。多様な工場見学が実施されているほか学習施設や産業遺産、環境への取り組みも充実している。2008年には約28万人が産業観光に訪れた。

 以前の公害問題から環境都市、ミュージアム都市として再生した手法や、受入体制の整備、修学旅行の体験学習プログラムの充実などの取り組みが評価された。

 銀賞は、体験素材が充実する北海道函館市、窯業と農業のまちとして芸術イベントに取り組む栃木県芳賀郡益子町の「益子アートウォーク実行委員会」が受賞。特別賞には神奈川県横須賀市・横須賀集客促進実行委員会・トライアングル、富山県黒部市・YKKが選ばれた。

 表彰式は10月22日に群馬県富岡市で開かれる「全国産業観光フォーラム」で行われる。


情報提供:トラベルニュース社