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日系2社、夏の国際線予約率が大幅改善−お盆休み、欧州や中国など好調

  • 2009年8月3日
 日本航空(JL)と全日空(NH)は、2社ともにお盆期間(8月6日〜8月16日)の国際線予約率が前年を10ポイント前後上回った。提供座席数を絞った結果とも言えるものの、NHでは総旅客数が前年比7.0%増となり、JLも総旅客数はマイナス成長したものの複数の方面で前年を上回るなど、需要回復の傾向が見られる結果となった。詳細は下表を参照のこと。

 JLは、提供座席数を16.0%減の39万9634席としたところ、旅客数は3.3%減の33万8453人となった。利用率は84.7%で、約11ポイント増加した。方面別で旅客数が最も伸びたのは中国で35.6%増、次いでグアムが5.1%増、台湾が2.0%増、欧州が0.9%増となった。予約率の伸びでもこれらの方面が好調であった。また、今年の予約率が最も高いのは米大陸線で98.0%で推移している。

 一方、NHでは提供座席数を6.6%減の18万6342席としたのに対し、旅客数は7.0%増の14万6256人となり、利用率は約10ポイント増の78.5%で推移。方面別の旅客数では、アジアの9.8%増を筆頭に、中国、欧州線で旅客数がプラス成長した。最も予約率が高かったのは欧州線の95.0%であった。

 なお、国内線は、JLが提供座席数2.7%減(188万150席)、予約数9.8%減(126万8102人)、予約率67.4%。NHは提供座席数2.4%減(194万5310席)、予約数9.9%減(130万825人)、予約率66.9%となり、2社ともに国際線に比べて厳しい結果となった。