日本ハワイ観光協議会、4分科会ごとにアクションプラン策定−次回は来年5月

  • 2008年10月16日
 日本ハワイ観光協議会(JHTC)は9月末に第2回定期会議を開催、第1回会議で抽出した課題に対し、4つのテーマ別分科会ごとに「今後のハワイへの需要喚起の為のアクション・プラン」を策定した。第3回の会議は2009年5月19日を予定しており、それまでにプランを実行に移し、会議の場で実際の進捗状況を検証する。

 航空分野に関する分科会では、ホノルル空港の受入体制の整備と需要喚起対策、ハワイ側の提案事項を承認。受け入れ体制の整備は、CIQスタッフのサービス姿勢、日本語での表示、インライン・セキュリティ・システムなどを要望するもので、空港側が先ごろに決定した2012年の空港改善計画には、要望のいくつかがすでに盛り込まれているという。ハワイ側からは羽田からの航空便の運航要請や地方からのチャーター便の活用についての研究などが盛り込まれた。

 マーケティングに関する分科会では、ハワイでの滞在日数を伸ばすプロモーションを計画。また、2009年秋ごろをめどにウェディング・フェアの開催をめざすことや、「ハワイ50選」のパンフレットや特設サイトを活用し、オンライン・プロモーションも展開する。また、セレブレーション・バケーション「マイ・アニバーサリー・ハワイ」に相応しいサービスとホスピタリティの確立をめざす。

 MICE関連に取り組む分科会では、短期的には、新規顧客獲得のための調査分析や航空座席の配分、空港での専用アライバル・ゲートの設置のほか、パンフレットやビデオなどプロモーション用資料の作成、ウェルカム・プログラムの開発などに取り組む。中期的目標としては、旅行業界・企業向けセミナーの開催やMICEスペシャリストの養成、教育旅行への取り組み、媒体の活用と提携など、さらに長期的には「ワンランク上の特色あるMICE目的地」としてハワイの立場を確定することをめざす。

 サービス・ホスピタリティの分科会では、ホノルル空港の出入国・通関時の対応の改善、業界スタッフへの教育・トレーニング、ハワイの商習慣やサービススタンダードへの理解の増進、日本人観光客への意識調査と調査結果のサービス向上への活用などを決定した。

 なお、「定期便の有効活用に繋がる施策の提案」、「地方マーケットの需要を取り込むためのチャーター便の活用」、「羽田の深夜・特別時間枠でのホノルルチャーターの積極的な展開への係り方」は、次回までの継続討議となった。


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後:オンライン・プロモーションも展開する。