岡山・ゆのごう美春閣が環境対応ボイラーを導入

 ホテルリゾート下電(岡山県美作市、永山久徳社長)はこのほど、湯郷温泉・ゆのごう美春閣で、木質バイオマスを再利用した木質ペレットを燃料とする新型ボイラーを導入した。

 新型ボイラーは、従来の重油を燃料とするものと異なり、木くずを固めて再利用した木質ペレットが燃料。岡山県は木質ペレットの生産が盛んで、地元産品の利用や環境対応の観点から導入を決めた。

 木質バイオマス燃料は、燃焼時の二酸化炭素排出量が理論上ゼロで、地球温暖化防止にも貢献が期待できる。木質ペレットは家庭用ストーブなどで利用され始めているが、全国の旅館ホテルで使うのは初めてだという。

 同館では年間500トンの木質ペレットの使用を予定。大浴場や館内の給湯の加温用に導入したが、今後は空調設備への利用も検討している。

 9月9日には同館にマスコミを招き、ペレットボイラー導入の説明会を開いた。永山社長は「新型ボイラーの導入で、燃油代や二酸化炭素排出量の削減を目指したい。全国への普及拡大の足がかりとなることを期待している」と話している。


情報提供:トラベルニュース社