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週間ランキング、1位はびゅうプラザ閉鎖計画-「リーデル」ツアーも

[総評] 今週は、東日本旅客鉄道(JR東日本)がびゅうプラザの営業を終了する計画であることをお伝えした記事でした。JR東日本といえば、関東甲信越、そして東北と1都16県をカバーする言わずと知れた巨大企業であり、多くの日本人にとって極めて身近な存在ですから、そのJR東日本が旅行カウンターを閉めるとなれば注目されて当然でしょう。

 今回個人的に驚いたのは、そのニュース自体もさることながら「びゅう」の語源や「びゅうプラザ」の成り立ち、びゅうトラベルサービスとの関わり方などについて明確に答えてくれるウェブページがGoogleで検索しても出てこなかったことでした。

 中学生時代には周囲に先駆けてベータ版のGoogleを使用していた身として、それなりに検索力はあると自負してきたのですが見つけられず、非常に意外です。先述の通りの存在であるJR東日本ですからコーポレートサイトにあるだろうと最初は思っていましたし、そうでなくても誰かしらがどこかしらに書いているだろうと高をくくっていたところが、当てが外れました。

 Googleは常に検索結果の表示ルールを見直し続けており、最近はより新しい、鮮度の高いページが上位に表示される傾向にある印象です。そのため、自分の検索のコツのようなものが通用しなくなってきている感覚もあり、今回もそのせいかもしれません。正直なところ、以前のように信頼性の高いページが上位に来てくれた方がありがたいのですが、デジタルネイティブ世代はそうは思わないのでしょうか。

 また、同時に思うことは、Googleがアルゴリズムを変えただけで自分の脳が機能の一部を失ったような感覚になってしまうのはどう考えても健全ではないということです。いまさらインターネットのない世界に後戻りすることはできませんが、絶えず自分とテクノロジーの距離感を測りながら、向き合い方を客観的に捉えていかなければならないと思い直しています。

 このほか今週は、第8位に入ったJTBグランドツアー&サービスのツアーに興味を覚えています。ツアーは、ワイングラスで有名なリーデル社と組んでホテル選びまでリーデルのグラスを条件とするなど突き詰めたもので、ワインをテーマにしたツアーならばいくらでもありそうですが、そちらに行ったかと膝を打つ思いでした。

 リーデルのグラスもピンキリですが、ブドウの品種に合わせて作り分けられているグラスで適したワインを飲むと、他のグラスで飲むのと比べて本当に同じワインかというほど変化を感じられます。ただ自分がリーデルのファンなだけではないかと言われてしまうと答えに窮するものの、私と同じようにこういった優れた道具に惹かれる人々は世の中にいるわけで、その意味でこのツアーの成否が気になるところです。

 なお、ワインの話題になりましたのでご報告しておきますと、以前当欄でお伝えしていた健康診断の結果は(昨年までと比べて)かなり良い内容となりました。以前の不摂生が過ぎただけといえばそれまでで、しかも付け焼き刃で4日間アルコールを控えただけですが、とはいえその付け焼き刃のおかげで、翌週以降はそれまで皆無だった休肝日を一定頻度で設けられるようになりました。焼け石に水などという言葉もありますが、水をかけ続ければ石も冷えるわけで、とりあえずやってみることの大切さを実感した数週間となりました。(松本)

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