ガルーダ、中部/ジャカルタ線の勝算は-日本代表に聞く

念願の就航が実現、ビジネス交流が追い風に
「ANA・JAL同時提携戦略」への期待も

-運航開始後の見通しについては、どのように考えていますか

フィクダネル氏 フィクダネル ビジネスクラス36席、エコノミークラス215席のA330型機で週4便を運航するが、中部発とジャカルタ発のバランスは半々と見ており、座席の50%は日本側で責任を持って販売することになる。

 中部発はビジネス需要、ジャカルタ発はレジャー需要が中心となるだろう。ゴールデンウィークやお盆などの休暇シーズンは中部発でもレジャー需要の比重が高まると期待しているので、ビジネス需要とレジャー需要で補完関係のバランスが取れると思う。中部発については週4便の運航スケジュールを活かし、バリ島をはじめロンボク島、コモド島、スラウェシ島などジャカルタ以遠への送客も見込めると考えている。

-旅行会社との連携については

フィクダネル 日本からのレジャー需要に関しては、12年まで中部/バリ(デンパサール)線を運航していた経験もあり、ノウハウの蓄積はある。現在は19年上期商品の造成に関する旅行会社との折衝を進めているところで、今年は早い段階で就航記念商品などを発表していきたい。また、1月からは法人契約の折衝についても開始する。そのほか就航記念料金や、各種媒体への広告掲載などを通じて、旅行会社の商品販売を後方支援する方針だ。

 OTAでの販売は伸びているが、まだ全体の10%ほどにとどまっている。その多くも旅行会社を経由したもので、GAとしてはこれまで通り、旅行会社との連携を最重視していく。

-近年の日本路線の動向についてはどのように見ていますか

フィクダネル 17年にバリ島のアグン山が噴火した影響で一時期は需要が低迷したが、成田・羽田線も関空線も18年夏ダイヤでは需要が回復している。訪日需要増の後押しもあり平均ロードファクターは約80%となっている。