旅行でのIT活用、日本は後進国?-トラベルポート調査

  • 2018年12月2日

 トラベルポートがこのほど実施した旅行におけるデジタル活用の実態調査で、対象となった25ヶ国のうち、日本は24位となった。世界1万6000人の旅行者を対象にしたもので、昨年は19の対象国のうち18位となっており、2年連続での低い順位となった。

 例えば、レジャーの旅行においてSiriやAlexaなどの音声アシスタントを活用して検索をしているかの質問では、日本人回答者で肯定したのは33%のみで、カナダ、ドイツ、オーストラリアと並んで最下位に。1位は中国とトルコで72%が使用していると答えたという。

 また、旅行の予約や決済をスマートフォンでしたことのない割合は、中国が3%、韓国とトルコが9%などとなったのに対し日本は38%。ドイツとカナダが51%となるなどさらに利用率の低い国もあったものの、順位は20位であった。

 さらに、デジタル技術の旅行への影響を聞いた質問では、「電子搭乗券やeチケットが旅行をより簡単にする」の項目について「非常に当てはまる」または「当てはまる」と答えた回答者が平均で68%と高い結果となったが、日本は47%で最下位に。

 一方、税関や入国審査での街時間短縮のために生体認証情報を提供しても構わないか聞いた質問では、日本は77%が提供しても良いと回答。これは13位でちょうど中間となっており、1位はナイジェリアの90%、最下位はドイツの54%となった。

トラベルポート 国別旅行者デジタル活用度ランキング

順位
(昨年順位)
国名
1位(1位)インド
2位(3位)インドネシア
3位(4位)ブラジル
4位(2位)中国
5位(-位)ナイジェリア
6位(8位)アラブ首長国連邦
7位(-位)トルコ
8位(5位)サウジアラビア
9位(9位)コロンビア
9位(6位)メキシコ
11位(7位)南アフリカ
12位(-位)シンガポール
13位(-位)アルゼンチン
14位(-位)韓国
15位(-位)香港
16位(11位)アメリカ
17位(14位)ロシア
18位(10位)イタリア
19位(12位)スペイン
20位(13位)フランス
21位(16位)オーストラリア
22位(15位)カナダ
23位(17位)イギリス
24位(18位)日本
25位(19位)ドイツ