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比ボラカイ島、10月末から一部観光再開、25軒以上のホテルで

  • 2018年9月25日

セミナー後の記念撮影。中央が観光大臣のプヤット氏  フィリピン政府観光省(DOT)は9月21日、ツーリズムEXPOジャパンのブースで、水質汚染などの環境問題で4月26日から観光客の立ち入りを禁止しているボラカイ島に関するセミナーを開催した。合わせて来日した、観光大臣のベルナディト・ロムロ・プヤット氏は、10月26日から観光客の受け入れを一部再開することを説明。ビーチや公共の場での飲酒や喫煙、大規模なパーティを禁止するなど規制を設けることで環境を保護するという。

 同氏は「ボラカイでの取り組みは観光開発と環境保護のバランスを取ることを学ぶ良い経験になる」と今回の取り組みの意義を強調。「大統領もサステイナブルツーリズムの重要性に注目している」と話し、他の島でも環境悪化を防ぐため、環境評価を始めていることを紹介した。

 ボラカイ島の観光客の受け入れ再開は3つのフェーズに分かれており、10月26日には政府が設けた規制をクリアした一部のホテルが観光客を受け入れる。2019年4月の第2フェーズを経て、「来年の12月にはボラカイ島の観光を完全に再開したい」考え。第2フェーズの詳細については語らなかった。

当日はプロモーション動画の撮影のためにボラカイを訪れたというフィリピン観光大使の西内ひろさんとトークセッションを開催  DOTによると、9月21日時点では25軒のホテルが規制をクリアし、2063室が宿泊できる状態にあるといい、10月26日までに数が増える見通し。各ホテルはすでに宿泊予約の受付を再開しており、旅行会社のなかにはボラカイ島を訪問するツアーを造成したところもあるという。

 ボラカイまでのアクセスについては、現在フィリピン航空(PR)が島民向けにカティクラン/マニラ、セブ線をそれぞれ1日1便運航中。今後の増便については検討中という。また、セブ・パシフィック航空(5J)は8月末に、10月26日からカティクラン/マニラ線の運航を再開し、28日以降は傘下のセブ・ゴー(DG)とともに同路線を1日7便、カティクラン/セブ線を1日2便、カティクラン/クラーク線を1日1便運航する計画を発表している。