世界遺産の大自然から伝統文化まで、多様な楽しみが待つケアンズ

  • 2018年6月20日

新しいアトラクションやホテルも登場

研修旅行を終えて
-参加者それぞれのコメント

 ケアンズへの研修旅行は、毎年行われている恒例のものだが、今回は特に、東京、大阪を中心に、全国の旅行会社から約30名が参加と、規模の大きなものになった。参加者、そして主催社、それぞれの視点からツアーへの感想を聞いた。

体験を通して素材の豊富さと中身の濃さを実感
視察旅行参加者の感想
印象の強かったキュランダへの1日ツアー。スカイレイルのキュランダ駅にて参加者全員で「アクティビティの種類が豊富で、老若男女それぞれが好みの楽しみ方ができるデスティネーションだと感じました。たとえばキュランダではアーミーダックツアーがあるのとないのとでは満足度が全く違ってくるなど体験を通じて実感したことも多い。これを今後効果的に反映していければと思います。」(HIS京都ヨドバシ営業所所長 渥美卓真氏)

「ケアンズからのオプショナルツアーなどは、1日であちこち行けるようコンパクトに組んでいましたが、それだけではもったいないというのが実感です。グリーン島ならアウターリーフまで行く、キュランダも1日かけいろいろな体験をするなど、もっとゆっくり訪れるプランも検討してみたいです」(JTB 海外仕入商品事業部 アメリカ・オセアニア部オセアニア企画課 岩崎裕子氏)

「ケアンズのツアーは定番コースでかたまりがちですが、選択肢が豊富にあることに驚きました。ターゲットを絞り、それぞれに合わせたツアーを提供する事も考えたい」(近畿日本ツーリスト首都圏 個人旅行部課長 宗像敬氏)
ケアンズの生の空気感に触れていただくのが重要
ジェットスターグループ日本支社長 横田敏章氏
 ケアンズへの研修旅行は毎年定期的におこなっておりますが、実際に販売に携わる旅行会社の社員様に、生の空気感、最新の現地情報に触れていただくことは大事なことだと考えています。ケアンズは、ともすれば他のリゾート地とともに一括りのカテゴリーで扱われてしまうこともありますが、実際にはここにしかない魅力があり、オーストラリア人の親切心やホスピタリティーなどを感じるには生の体験に優るものはないと考えます。

 今回の研修旅行には店頭、企画、仕入、団体、オペレーション、パッケージなど多岐に渡ってのセクションからご参加いただきました。様々なセクションから参加された方々が異なる視点で現地をご覧になることで、さらに研修内容が充実すると考えます。
現地の人々のホスピタリティーも大きな魅力
クイーンズランド州政府観光局 日本局長 ポール・サマーズ氏
 今回の研修旅行は、ケアンズでどの世代にも楽しんでいただける豊富な素材を体験し、安心してお客様を送っていただけるデスティネーションであることを確信いただくことが目的でした。5月は一般にオフ期と考えられがちですが、実際には非常に快適に過せる時期で、これを知っていただいたのもよかったと思います。

 世界遺産の中でアクティビティを体験すると同時に、現地受け入れ業者のホスピタリティーにも触れ、ケアンズの魅力を発見していただけたのではないかと思っています。
「101の物語」などを通じ、さらに多様な楽しみ方を発信
ケアンズ観光局 セールス&マーケティングマネージャー アジア地区 坂本統氏
 ケアンズにとって日本は中国に次ぐ2番目のマーケットで、大変重要視しています。今回の研修旅行で、ほとんどのサプライヤーが日本語で対応していたことからもそれを感じていただけたのでは。ケアンズは、日本との時差が1時間のみで、また直行便で7時間半と日本から一番近いオーストラリアです。大変訪れやすいデスティネーションであると同時に、今回皆さんに体験していただいたとおり、観光素材もとても充実しています。

 これをより多くの方に知っていただくため、ケアンズ観光局では2018年11月より日本語ウエブサイト上で、インフルエンサーなどによる様々な体験を「ケアンズ&グレートバリアリーフ101の物語」として紹介していく予定です。年齢や旅の目的、訪問回数を問わず様々なスタイルで楽しめるケアンズの魅力を、旅行会社の方々の力も借りてもっと発信していきたいと思っています。
取材協力:クイーンズランド州政府観光局、ジェットスター航空、ケアンズ観光局
取材:吉沢博子