ドレスデンでGTM開幕、18年は日本人宿泊数3%増以上に

  • 2018年5月8日
▽今後は食などで「ストーリーテリング」強化

西山氏  この市場傾向を受けて西山氏は、リピーター化が期待できる若者層に加えて、可処分所得の高い層をターゲットとする考えを明らかにしたほか、富裕層向けにはテーマを絞った旅行を訴求していく方針を示した。

 今後のプロモーションについては、18年はフード&ドリンク、19年はバウハウス誕生100周年、20年はベートーベン生誕250周年などを重点テーマにする予定。ヘードルファー氏は会見で「今後はもっと“ストーリーテリング”を強化する必要がある。新しい旅のアイデアをどんどん発信していきたい」と話し、旅行コンテンツを充実さる必要性を強調した。

 「フード&ドリンク」については、特産の白アスパラガスと白ワインのコンビネーションなどを伝え、「ファインダイニング」の魅力を伝える考え。ワインについては、今年の4月から8月にかけてワインズ・オブ・ジャーマニーの日本オフィスと共同で飲食店向けにキャンペーンを実施しているほか、連動したTwitterによる消費者向けキャンペーンも展開している。

 そのほか「都市文化」と「観光街道」を加えた3本柱でプロモーションを展開。旅行情報サイトや旅行会社のウェブサイトなどと連携し、各テーマのコンテンツを消費者に発信していく。

 なお、今回のGTMには日本からジャーナリストも含めて16名が参加。来年のGTMはヘッセン州の州都ヴィースバーデンで5月に開催される。