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主要50社、17年度上期の国内旅行は1.3%増-訪日は9.4%増

  • 2017年11月29日

 観光庁がとりまとめた2017年度上期(4月~9月)の主要旅行会社50社(※)の旅行取扱状況によると、国内旅行の取扱額の合計は、前年比1.3%増の1兆7650億3187万円だった。四半期別に見ると、第1四半期は3.7%増の8110億9710万円、第2四半期は0.6%減の9539億3478万円。4月から6月まではいずれの月も前年を上回っていたが、7月以降は前年を下回った。募集型企画旅行の上期の取扱額は0.1%減の5790億9638万円、取扱人数は1.4%減の1729万3677人で、単価は1.2%増の3万3486円だった。

 企業別では、取扱額が最も大きかったのはジェイティービー(JTB)25社で、0.4%減の5403億5613万円。次いで楽天が8.0%増の286億3410万円、KNT-CTホールディングス8社が1.6%減の1662億4120万円と続き、いずれの月も同様の順位となった。

 前年からの伸び率では、DeNAトラベルが31.2%増の28億6783万円で1位に。2位はWILLER TRAVELで17.6%増の83億5695万円、3位は菱和ダイヤモンド航空サービスで11.5%増の7726万円となった。21社が前年を上回った。

 外国人旅行の取扱額は9.4%増の1078億9553万円。募集型企画旅行の取扱額は8.7%増の49億1496万円、取扱人数は16.6%増の27万4691人で、単価は6.8%減の1万7893円となった。

 取扱額が最も大きかったのは海外旅行や国内旅行と同じくJTB25社で、0.6%増の437億5029万円。2位は日本旅行で10.0%増の207億9335万円、3位はエイチ・アイ・エス(HIS)5社で38.5%増の151億5695万円だった。

 前年からの伸び率では、名鉄観光バスが約8倍の1578万円と大きく伸長。2位は読売旅行で約5倍の1億2366万円、3位はメルコトラベルで約3.7倍の1395万円だった。取扱高が1億円以上の企業の1位は読売旅行で、以下はDeNAトラベルが164.4%増の6億7987万円、ジェイアール東海ツアーズが120.9%増の5億9788万円と続き、外国人旅行を取り扱う37社のうち29社が増加した。

 なお、海外旅行の取扱額は6.5%増の1兆420億5607万円で、総額は3.4%増の2兆9149億8348万円となった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※4月分からJTB15社計を25社計に変更し、びゅうトラベルサービス、エスティーエートラベル、テック航空サービス、ニッコウトラベルを追加


>>9月の国内は台風などで1.3%減、訪日は14.8%増