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トップインタビュー:ドイツ観光局アジア・オーストラリア地区統括局長の西山氏

30年までに日本人150万泊へ
旅行会社は「FITにできないツアーを」

-相次ぐテロ事件の影響で、旅行先としての欧州のイメージが低下しています。今後どうイメージアップをはかるお考えですか

西山 テロ事件がなくなることはないだろう。だからこそ、メディアにはマイナスのニュースだけでなく明るく楽しいニュースも発信してもらえるよう、我々としても努力していくべきだと考えている。昨年10月にはドイツ観光局が中心となり、欧州連合(EU)に加盟する16ヶ国の観光局や大使館と合同で、メディア向けの商談会を初開催した。今年も10月18日に実施し、欧州全体のイメージの回復をめざすつもりだ。

 10月の商談会については、フランス観光開発機構在日代表のフレデリック・マゼンク氏が、日本旅行業協会(JATA)のアウトバウンド促進協議会の欧州部会副部会長を務めていることもあり、協議会の活動として実施することになった。午前中に旅行会社向け、午後にメディア向けの商談会を実施する。お付き合いが長い旅行会社向けの商談会では、JATAの「ヨーロッパの美しい村30選」「ヨーロッパの美しい街道・道20選」などテーマを絞って情報を提供する。

 メディア向け商談会ではネットワーキングの強化を重視しており、テーマは特に設けていない。欧州全体を挙げてイベントを開催することで、今までドイツに興味がなかったメディアともコンタクトできることを期待している。昨年は新しいコンタクト先を得ることができ、参加した観光局からもとても好評だった。

 このほか、オーストリア政府観光局やスイス政府観光局との協力も継続する。昨年はBtoB向けのワークショップを実施したが、今年はルフトハンザ・ドイツ航空(LH)の協力のもと、BtoCのイベントに共同出展するなど、取り組みを継続している。


-ありがとうございました