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インタビュー:KNT個人「首都圏旅のおすすめ企画センター」

  • 2017年2月16日

新部署設立で国内旅行商品にテコ入れ
「感動」テーマに体験を訴求

-販路についてもお聞かせ下さい

阿部阿部氏 店舗とウェブサイトで販売している。担当者4名がそれぞれ「訪日」「提携店」「直販」「ウェブサイト」を担当する「製販一致」の体制をとっているが、今までの企画造成の一本槍では分からなかったことが多く、色々と気付かされる。

大島 販売はウェブサイトが中心で、常時100コースくらい掲載している。全参加者のうち、7割がウェブサイトでの購入者だ。我々のツアーは目的型の旅行なので、多くのお客様に見てもらわないことにはアピールが難しい。不特定多数のお客様が利用するウェブサイトと提案型商品は親和性が高い。

 ツアーはトラベルコちゃんなどの旅行比較サイトにも掲載しているが、我々はいかに自社のウェブサイトから入って来て申し込んでもらえるかに注力している。例えば自社サイトで特集ページを作って商品をアピールしたり、ツアーを検索した際、検索結果の上位に表示されるような取り組みもおこなっている。

清水 私はKNT店舗での直販を担当しているが、店舗には「旅のおすすめ」コーナーを作ってもらい、とにかくお客様の目に付くようにしてもらっている。ポップで商品のポイントや利便性、希少性を訴えることで、パンフレットを手に取ってもらえるよう取り組んでおり、店頭のスタッフにもお客様に提案してもらえるようにお願いしている。


-OTAとの差別化についてお考えをお聞かせ下さい

阿部 お客様が個人でOTAを介して予約しようとしても、情報過多のために必要な情報をうまく得ることができなかったり、旅行素材をどう組み合わせるかがわからなかったりする。また、国内旅行のお客様は、短い期間で効率的な旅を求める傾向にある。旅行会社の持つコーディネート力とセットアップ力で、お客様に効率のいい旅行を手配できることが我々の強みだ。「どうやって旅行に行けばいいのかわからない」とぼんやり考えているお客様に、しっかりと旅行商品を届けたい。

 OTAはあくまでも流通のツールだと思う。我々は旅行会社として「旅行を提案する」という旅行業の根本をしっかり守ることが大切ではないか。


-ありがとうございました