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フィンランド、「癒やし」と「寄り道」の旅を訴求

  • 2016年10月12日

コッコ氏  フィンランド政府観光局は先ごろ、都内でメディア向けにセミナーを開催した。冒頭で挨拶した同国大使館報道・文化担当参事官のマルクス・コッコ氏は、「フィンランドは静かで自然が豊かであり、休暇を過ごすには最適」とアピール。同局は今年から2つのキャンペーン「フィンリラックス」「ストップオーバーフィンランド」を実施し、「癒やし旅」と「寄り道旅」をテーマにプロモーションを展開しているところ。17年以降もキャンペーンを継続することで日本人旅行者の増加をめざす考えだ。

 セミナーでは2つのキャンペーンを紹介した。「フィンリラックス」は、旅行者が旅を通して心身ともに健康になる「ウェルビーイング・ツーリズム」の目的地として、フィンランドの認知度向上をはかるもの。フィンランド式のサウナやトリートメント、自然や食にまつわる体験などを通じて、フィンランドでの「癒やし」を訴求する。

 「ストップオーバーフィンランド」は、ヘルシンキがヨーロッパ各都市への乗換地として多く利用されることから、フィンランドを「寄り道」先としてアピールするもの。フィンエアー(AY)が4月から提供中の、アジアからヨーロッパを訪れる旅行者に最大5日間まで追加料金無しで途中降機できる「ストップオーバーフライト」サービスに合わせて、同局が現地の旅行会社と提携して旅行者に現地発着ツアーを提供する。今後は日本の旅行会社と同様の取り組みを検討するという。

セミナーにはAYが招聘したサンタクロースが駆けつけた  同局によると、2015年の日本人宿泊数は前年比5.9%増の20万3411泊。16年は1月から6月の累計で10.1%増の8万8895泊と好調に推移しており、旅行者の6割が20代から40代の女性だ。16年通年では8.2%増の22万泊となる見込みだ。