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日系2社、16年お盆の国内線予約は11%増、ともに全方面増加

  • 2016年8月7日

 全日空(NH)と日本航空(JL)が発表した2016年のお盆期間(8月10日~21日)の予約状況で、2社の国内線予約人数の合計は前年比11.0%増の297万4224人となった。座席数は0.9%減の404万6270席と微減した結果、予約率は7.9ポイント増の73.5%となった。

 企業別では、NHの予約数は11.1%増の170万7661人で、帰省需要などが好調に推移しているという。座席数は0.6%減の239万6096席となった結果、予約率は7.5ポイント増の71.3%となった。JLは予約数が10.9%増の126万6536人、座席数が1.4%減の165万174席となり、予約率は8.6ポイント増の76.8%に。JLは、搭乗日の2ヶ月前から搭乗日前日まで利用可能な割引運賃「特便割引」の対象便を拡大したことが、増加の要因との見方を示している。

 NHの予約数を方面別で見ると、座席数を1.0%増の63万9542席に増やした九州が16.5%増の43万3713人と最も多く、前年からの伸び率でも1位となった。「九州ふっこう割」を利用して九州を訪問する人が増加していることなどから、好調に推移しているという。伸び率については中国・四国が15.5%増の25万6266人、関西が12.5%増の12万3284人と続き、全方面で前年を上回った。

 予約率が最も高かったのは沖縄で、6.8ポイント増の83.0%。次いで北海道が3.4ポイント増の74.6%、九州が9.0ポイント増の67.8%となった。前年からの伸び率は、中国・四国が10.9ポイント増の67.3%と最も伸長。以下は九州が9.0ポイント増、関西が7.1ポイント増の62.0%と続いた。

 JLの予約数は北海道が7.7%増の29万1045人で最も多かった。前年からの伸び率では、中国・四国が26.3%増の16万1379人、東北・北陸が11.5%増の9万9302人、九州が10.6%増の27万7516人となり、NHと同様に全方面が増加。九州については、NHと同じく「九州ふっこう割」などにより利用者が増加しているという。

 予約率については、沖縄が11.1ポイント増の90.3%で9割超え。前年からの伸び率は中国・四国が12.5ポイント増の72.2%と最も伸長し、以下は沖縄が11.1ポイント増、九州が9.1ポイント増の73.7%と続いた。