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豪州、MICEにも食と海、アデレードとメルボルンの魅力

座席増を追い風に
フード&ワインと「沿岸部」、そして「新しさ」

▽アデレード、最高峰ワイナリーで贅沢体験-固有食材も

ペンフォールズでの立食パーティー。特に「グランジ」という銘柄が世界中のコレクターを魅了している

 トレードショーがおこなわれたアデレードでは「フード&ワイン」を意識したファンクションが多数用意されたが、ハイライトとなったのはオーストラリアの最高峰ワイナリーといわれるペンフォールズのマギル・エステートでのレセプションだ。

 ここの建造物は、1844年にさかのぼるという歴史を感じさせる外観ながら内装はモダンで過ごしやすく、小高い丘に建っているため眺めも良い。特にこの日は天気もよく抜群の美しさの夕陽も楽しめた。

アデレードでも送迎に「アメ車」を利用可能

 しかし、そうしたハード面だけであれば他にも使い勝手の良い施設が多数あるが、ペンフォールズは高級ワインのつくり手として広く認知されていることも強み。インセンティブが「ご褒美」であるとすれば、もらう側にとっての分かりやすさも重要だろう。

 その意味では「ペンフォールズでパーティー」という行為自体が甘美に響く可能性はあり、もちろんワインテイスティングで1本10万円を超えるようなワインを並べることも可能だ。

ぶどう踏みはやってみると楽しいが、服や足の汚れには備えが必要。また、よくすべるので怪我にも注意したい

 ワイナリーでのイベントはオーストラリアでも定番だが、ポストツアーの目的地メルボルンでもロッチフォード・ワインズを訪問。ここでは、チームビルディングのアイディアとして、ワインのブレンディングやぶどう踏み対決も体験できた。

下のラズベリーに乗っている粒がグリーンアント

 なお、メディア関係者はレストラン「ORANA」にも招待された。ここで食べることができるのはオーストラリア固有の食材で、「グリーンアント」つまり緑色の蟻や、「ソルトブッシュ」「ワイルドガーリック」といった名前の野草がふんだんに用いられる。日本市場でどこまで歓迎されるかは未知数だが話題性は間違いなく高く、飛び道具的な使い方であれば検討の余地が十分にありそうだ。