itt TOKYO2024

Wi2とアクセンチュア、中小や個人向けに訪日客の動態情報提供

  • 2015年12月21日

(左から)Wi2副社長の南昇氏、大塚氏、アクセンチュアアナリティクスの工藤氏  ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)とアクセンチュアはこのほど、訪日外国人旅行者の取り込みをめざす地方の中小企業や個人事業者などに向けたサービス 「インバウンド・サテライト」の提供を開始した。Wi2が2014年12月にリリースしたアプリケーション「TRAVEL JAPAN Wi-Fi(TJW)」を利用している旅行者から取得した情報を活用するもので、大手企業や自治体など向けのTJWの「動線分析レポート」の簡易版として提供する。1ヶ月あたりの使用料金は税抜1980円で、年内に登録したユーザーは16年1月末まで無料で使用することができる。

 「インバウンド・サテライト」では、Wi2のアクセスポイントから取得した位置情報データを分析した上でユーザーに提供。第1弾のサービスは動態や属性などをマップ上で可視化する「インバウンド・レーダー」で、ユーザーの店舗などの周辺に滞在している外国人の情報を、毎日更新してマップ上で表示する。両社は今後、ユーザーが旅行者に向けてクーポンなどをTJW経由で配信し、自社の店舗などに誘導するサービスも追加するという。

 12月16日に開催した記者会見で、ワイヤ・アンド・ワイヤレス代表取締役社長の大塚浩司氏は「ウェブベースの手軽なサービスなので、是非ともトライアル期間に体験していただきたい」とアピール。契約数の目標数値については非公開とした。アクセンチュアアナリティクス日本統括マネジング・ディレクターの工藤卓哉氏は「TJWのこれまでのダウンロード数は100万を超える。統計的に優位性がある」と説明し、データ分析などに自信を見せた。