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カリフォルニア、食の魅力訴求-予算倍増でセミナーなど強化

  • 2015年10月28日

カリフォルニア観光局日本代表のマージョリー・デューイ氏  カリフォルニア観光局はこのほど、都内で旅行会社とメディアを対象にしたセミナー「クラブ・カリフォルニア」を開催した。今回のセミナーでは「食」をテーマとして、11社のサプライヤーがプレゼンテーションを実施。ロサンゼルスで人気の試食ツアー「Six Taste Food Tours」や、2015年に米国のグルメ雑誌「ボナペティ」で「全米ベスト・フード・シティ」に選ばれたサンフランシスコのミッション地区のレストラン「AL’s Place」などを紹介した。

 また、メキシコ料理や魚介類、地ビールが人気のサンディエゴや、400軒以上のワイナリーが点在するソノマ郡なども観光素材として提案した。

 同局によると、14年の日本人訪問者数は前年比7%増の57万5000人だった。同局日本代表のマージョリー・デューイ氏は増加の要因として、昨年度に都内で4回開催した「クラブ・カリフォルニア」などのセミナーの効果を挙げ、「旅行業界にカリフォルニアの魅力を再発見してもらえた」と説明した。また、テレビ番組やファッション誌など各種メディアへの露出が増加したことも、消費者の需要を喚起し、旅行商品の造成や販売に繋がったと述べた。15年は前年比1%から2%増となる58万人超を見込んでいるという。

 同局では現在、15年からの3ヶ年のマーケティング戦略「ドリーム・ビッグ」を実施しているところ。ドリーム・ビッグとは、グローバルでの年間予算を以前の5000万米ドルから2倍の1億米ドルに引き上げ、各地域に合わせたプロモーション強化をおこなう計画だ。デューイ氏によると、今年度の日本市場には昨年までの約2倍となる100万米ドルの予算が投じられたという。

 今後はソーシャルメディアなどへの広告展開のほか、11月に大阪、16年1月に名古屋、来春に福岡で、それぞれクラブ・カリフォルニアを初開催する予定。同観光局では戦略の最終年となる18年までに、日本人訪問者数を14年比12%増となる64万9000人まで増やす目標を掲げている。