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ニュージーランド、多様な体験を訴求、新キャンペーンも-TRENZより

  • 2015年6月25日

21年までに海外からの訪問者数を3割増に
新キャンペーン実施、航空座席増に期待も

日本/ニュージーランド間の閑散期の取込強化
春と秋の需要の取り込みはかる

NZのCEO、クリストファー・ラクソン氏  TNZが全世界的なキャンペーンを展開するなか、TNZとパートナーシップ協定を締結しているニュージーランド航空(NZ)もキャンペーンに協力。加えて、2019年度(18年7月~19年6月)まで、日本のビジネスの規模を14年度の2倍に拡大する「ダブルジャパン」戦略を引き続き展開し、送客を強化していく。

 NZのCEOを務めるクリストファー・ラクソン氏は「2014年の日本市場は良い状況だった」と振り返った。特に日本市場ではショルダーシーズンの需要喚起をはかり、4月から10月を対象にした早割特別運賃を発表。燃油サーチャージ・諸税を含め総額運賃を7万5000円からとし、広告キャンペーンも積極的におこなったことが奏功したという。今後も継続することでさらなる市場拡大をねらっていく。

ボーイングB787-9型機  また、NZチーフ・セールス&コマーシャルオフィサーのキャム・ウォーレス氏は、日本路線は乗客の7割が日本人であり、ニュージーランドへの需要は今後も十分あると説明。「16年度の旅客数は前年比15%増を見込んでいる」と語った。

 今後は引き続きショルダーシーズンへの取り組みに注力。NZ旅客営業部長の樫村隆博氏によると、4月から7月の秋、8月後半から11月前半までの春の2つのシーズンの需要喚起をはかり、TNZと共同で割引運賃と広告などのプロモーションを展開していく方針だ。また、2015年4月30日で就航75周年を迎えたことを契機に、引き続き記念キャンペーンを実施していく。成田/オークランド線に一部導入済みのボーイングB787-9型機を、8月10日から毎日利用することから、「タイミングを合わせてプロモーションをしていく」予定だ。



取材協力:ニュージーランド政府観光局、ニュージーランド航空
取材:本誌 栗本奈央子