KNT-CT、14年はホリデイ大幅減などで低迷-団体、クラツーは伸長

  • 2015年2月15日
 ▽15年は増収増益を予想、営業利益は18%増目標に

 2015年12月期の連結業績予想は、第2四半期累計は1月から3月の需要の落ち込みを考慮し、売上高が0.9%増の2040億円、営業損益15億5000万円、経常損益14億6000万円、当期純損益17億円と予想。通期売上高は3.2%増の4475億円、営業利益は18.4%増の40億円、経常利益は2.5%増の42億円、当期純利益は21億円で黒字に転じるとした。

 戸川氏は「個人旅行は昨年が底」と述べ、ホリデイでは再び低価格商品の取り扱いを増やすことで、人員ベースで25%増、金額ベースでも同程度の増加をめざす考えを示した。特に、高付加価値型商品を訴求して低迷したハワイやミクロネシア方面などに注力して、前年の水準に戻す考え。メイトについては前年並みと予測した。訪日旅行は、25%増の約140億円にまで伸ばすという。

 4月から6月までの予約状況については、ホリデイではファミリー向けの商品が出遅れているほか、海外でのテロ発生の影響などが考えられるものの、5月は欧州以外、6月については全方面で前年よりも増加傾向にあるという。ウェブサイトによる予約は約40%増。メイトについては16%増加している。

 戸川氏は今後の見通しとして、円安による影響は燃油サーチャージの引き下げによって相殺されると説明。利益率の改善に向けては、「以前は(価格競争の激化などで)利益の出ないような商品もあったが、今後は低価格でも収益を確保していきたい」と方向性を示した。