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現地レポート:オンタリオでイベントを楽しむ旅、地元ライフスタイルを体験

  • 2014年7月29日

多様なイベントに参加 ナイアガラの新クルーズも

水族館オープン、ブルージェイズの試合も要チェック

水族館の特徴のひとつが、魚を下から観察できる水中トンネル  都市観光という点でトロントの中心となるのが、街のランドマークとなっているCNタワー周辺。そのCNタワーの下には新しく水族館「リプリーズ・アクアリウム・オブ・カナダ」がオープンした。400種以上、およそ1万3500体の海洋生物を展示。特にサメの種類は豊富で、水中トンネルをくぐればさまざまなサメを見上げて観察することもできる。海のないオンタリオ州では貴重な水族館で、教育的効果も高いことからオープン以来、多くの人で賑わっている。

川崎選手はトロントでも大人気。この日も9番セカンドでスタメン  プロスポーツもトロントの大きな観光素材になっている。日本人旅行者にとっては、川崎宗則選手が所属することからMLB「トロント・ブルージェイズ」のゲームが楽しみだろう。ホームスタジアムは、CNタワーのロジャースセンター。試合開催日には近代的な開閉式ドーム球場の周辺はブルージェイズのユニフォームを着たファンで溢れかえる。滞在中にホームゲームがあるかチェック。広いスタジアムが満席になることはほとんどないので、試合当日でもチケットを購入することは可能だ。


ナイアガラに新クルーズ登場、ワイナリーの人気も上昇中

大型化された「ホーンブロワー・ナイアガラ・クルーズ」。チャーターやグループでも対応可  一生に一度は訪れたい観光地として根強い人気を誇るナイアガラの滝。「ビハインド・ザ・フォールズ」「ナイアガラ・ヘリコプター」など滝の楽しみ方はいろいろあるが、今旅行業界で注目を集めているのが、「ホーンブロワー・ナイアガラ・クルーズ」だ。長い間親しまれてきた「霧の乙女号」に代わって今年4月から運航を始めた。クルーズ船のキャパシティは700名と以前よりも大きくなり、カタマラン(双胴船)のため揺れも少なくなった。カナダ側乗り場からアメリカ滝を横切り、カナダ滝に近づく約30分のコース。コースは以前と同じだが、第1便は朝8時からになり、花火クルーズやカクテルクルーズを催行するなど多方面からナイアガラの滝を楽しめるようにした。

夜のナイアガラ滝クルーズも人気。ライトアップされ昼とは違う姿を見せる  ナイアガラの滝プラスの観光素材として、ナイアガラ・オン・ザ・レイクのワイナリー巡りも認知度を高めてきた。現在、80軒から100軒のワイナリーが点在する。そのなかでも、フランスからの移民ボスク一家が経営する老舗の「シャトー・デ・シャーム」を訪れた。4つの畑を所有し、14種類の葡萄を栽培。年間約100万本を出荷し、そのうち約1割がアイスワインだという。アイスワインとは、凍った葡萄から手間をかけて造られるもの。ナイアガラ・オン・ザ・レイクのワイナリーを一躍有名にしたワインだ。

ワイナリーで思い出に残るピクニクランチを  「シャトー・デ・シャーム」では、日本人スタッフによるワイナリーツアーに参加した。日本語ツアーがあるのはこのワイナリーだけ。毎日11時15分からスタートし、ワインテイスティングも含めて45分。収穫時期の9月から10月はのぞき、2名からプライペートツアーにも対応するという。

 ツアー後は芝生の中庭でピクニックランチを体験。ランチメニューのサンドイッチは近くの老舗ホテルからのケータリングになるが、木陰でワインを楽しみながら午後のひとときを、時間を忘れて過ごす贅沢は格別だ。ウェブサイトにある日本語での問い合わせ先で3日前までに予約すれば対応してくれる。このワイナリーは美しい葡萄畑が広がり、中庭もきれいに整備されていることから、結婚式でも人気のベニューになっている。

ナイアガラ・オン・ザ・レイクには今年5月、新しいアウトレットモールがオープンした  ナイアガラ・オン・ザ・レイクでは、タウンタウンの街歩きも楽しみ。各ワイナリーのワインがそろうリカーショップや、ワインビネガーをはじめ地元産の食材で作ったジャムなどをそろえるグロッセリーストアなどが通りに並び、お土産探しにも絶好の場所だ。