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現地レポート:南アフリカ、港町ダーバンとマンデラ遺産でツアーの多様化を

  • 2014年7月15日

ここにしかない自然と動物に出会う、南アフリカ
港町ダーバンからの観光とマンデラ遺産にも注目

サファリの楽しさが詰まったプライベートロッジ

動物の息づかいが聞こえる距離まで接近 明るいうちにヒョウが見られるのは珍しい  サファリは南アフリカで欠かせない体験だ。動物を探してランドクルーザーを飛ばし、少しずつ動物たちに近づいていく高揚感はプライベートロッジが充実している南アフリカならではといえる。

母とじゃれあうライオンの子どもたち ゲームドライブ中に説明をしてくれるレンジャーのJT氏  今回のツアーでは、クルーガー国立公園に隣接する大地に1万3000ヘクタールの敷地を持つカパマ私営保護区に滞在した。

 4つの宿泊施設を有するカパマの保護区は動物の気配が濃く、到着日の夜と翌日の朝晩、出発日の朝と4回のゲームドライブに参加し、ライオン、サイ、ヒョウ、バッファロー、ゾウの狩猟の難易度の高い5種類の動物「ビッグ5」が見られただけでなく、明るいうちにヒョウに遭遇する幸運に恵まれた。

コンテンポラリーなカルラのスイートルーム。洪水のため一部が再建された  さらに200頭ものバッファローの群れ、サイ親子の昼寝、ゾウ家族の朝食風景、ライオンにいたっては夜と朝の寝姿や子供たちが母親とじゃれる姿まで目の前で見られた。アフリカの大地を車で駆け巡りながら朝日を浴び、夜は満天の星空を眺めているだけでも十分生き返る。

 動物たちを本来ある姿で見るのは、何度味わっても貴重な体験だ。南アフリカに36回も渡航している、ランドオペレーターUTIジャパン取締役営業本部長の上野一宜氏でも「南アフリカは来るたびに発見がある国」と話すほど。実際にSATの調査によると訪問者の7割がリピーターで、いかに南アフリカが満足度の高い国かを示しているといえよう。

 自然や野生動物、そしてワインと食にホスピタリティ、さらにマンデラの足跡など新しい素材が加わったことで、南アフリカはファーストタイマーはもちろん、リピーター向けにもより多様なテーマでツアー作りができるようになってきたのではないだろうか。




取材協力:南アフリカ観光局
取材:平山喜代江