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ゴールデンウィーク、海外旅行は5%減も過去2番目-JTB調査

▽国内旅行は1%増-首都圏・関東が人気、東北や沖縄も

 国内旅行では人数が1.0%増の2223万人、平均費用が2.9%増の3万5900円、総消費額が3.9%増の7981億円の見込み。人数は2000年以降では過去最高で首都圏と関東方面の人気が高いほか、大河ドラマの舞台となった会津など東北への旅行が増加すると予測されるという。また、LCCの就航や新石垣空港の開港もあり、沖縄への需要も拡大する予想だ。

 調査では旅行支出についての意向も聞いており、これによると「支出を増やしたい」の回答が12.4ポイント増の25.1%と大きく伸びている。JTBでは景況感の改善が旅行消費意欲を押し上げているとの分析だ。

 方面別では、東京スカイツリーや東京駅前の旧東京中央郵便局舎を利用して建設されたJPタワー内の商業施設「KITTE」、東京ディズニーリゾートの30周年などの人気が高いという。東北については大河ドラマ「八重の桜」のほか、三陸が舞台となっているNHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」も後押し。さらに、秋田新幹線の新型車両も注目を集めているという。このほか、「式年遷宮」の伊勢神宮、「平成の大遷宮」の出雲大社、近畿日本鉄道の新型特急「しまかぜ」なども旅行需要につながっているとの分析だ。

 利用交通機関では、鉄道が5.5ポイント増の24.0%と伸びており、長距離バスも1.7ポイント増の7.5%。航空機は3.3ポイント減の10.2%となった。また、利用宿泊施設は旅館が5.7ポイント減の20.9%、ホテルが0.3%減の32.1%となった一方、民宿とペンションは4.1ポイント増の10.9%と増加している。

 ピークは、5月3日と4日の宿泊が中心の模様という。