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デルタがヴァージン株取得、スカイチーム加盟も検討

  • 2012年12月12日

▽スカイチーム加盟は「数ヶ月内に判断」-SQとの提携も継続

 記者会見では、VSがスカイチームに加盟する可能性について質問が上がった。これに対してVSチーフ・コマーシャル・オフィサーのジュリー・サウザン氏は、VSが従来からアライアンスへの加盟について可能性を探っているとした上で、「今日はDLとの強力な提携関係を構築する第一歩」であるとコメント。今後、ブランソン氏が加盟のメリットなどを考慮して数ヶ月内に判断するとの見方を示した。

 また、DLがエールフランス航空/KLMオランダ航空(AF/KL)と大西洋路線で展開中のJVとの関係について、アンダーソン氏は「AF/KLもサポートを表明してくれている」と紹介。サウザン氏も「まずは大西洋に集中する必要がある」としつつ、「DLのパートナーである他の航空会社とも協力関係を構築していきたい」と語った。

 なお、SQではVS株売却の発表の中で、「2000年3月にVSの株式49%を取得し、これまで同社への出資に関する経営戦略上の選択肢を模索してきたが、期待された投資効果につながらず、また当初両社が思い描いていた相乗効果も発揮されなかった」と説明。

 ただし、VSとのコードシェアやマイレージプログラム、ラウンジの相互アクセスなど商業的な提携は継続していく方針で、ブランソン氏もSQが先ごろにヴァージン・オーストラリア(DJ)の株10%を取得したことに触れ、「今後も協力していける」と語っている。