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LCCのスクート、B777で成田/台北/シンガポール線開設-運賃は4割安

  • 2012年6月18日

▽運賃はレガシーの4割安、販路は旅行会社経由が「半分以上」

 スクート(TZ)のB777型機 運賃はエコノミークラスでレガシーキャリアの平均と比較して約40%割安になる予定。スクートビズではレガシーキャリアのエコノミークラス並みの運賃になるが、レガシーのエコノミークラスより座席幅やシートピッチが広いことから優位性はあるとみる。また、航空座席のみの料金プランに加え、荷物や食事をセットにした料金プランも設定。通常1つ1つ組み合わせるよりも20%引きとした。

 販路は「あくまでもウェブを通しての直販がメイン」だが、旅行者にとっては旅行会社を利用する場合もあるとし、「旅行会社経由も(お客様への)選択肢として提供していく」考えだ。ウィルソン氏は「日本の場合、販売の半分以上が旅行会社経由と想定している」と述べ、日本販売総代理店(GSA)契約を結んだエア・システムと今後の販促方法など検討していく考えを示した。

エア・システム乗客営業部副部長兼TZ日本代表の津久井正明氏 エア・システム乗客営業部副部長兼TZ日本代表の津久井正明氏も「(TZの就航は)日本の旅行市場の成長にとって必要なこと」と述べ、旅慣れた層から旅行初心者、レジャー、ビジネスまで幅広い旅行者をターゲットに魅力を感じてもらえると自信を示した。

 津久井氏によると、日本路線就航にあわせ、日本語ウェブサイトや日本語フェイスブックページの制作も検討中だ。フィリピンにあるコールセンターには日本語を話すスタッフもいるという。また、日本路線就航前だが、日本路線以外の販売については、現在国土交通省と協議中だ。「シンガポール/シドニー線などは日本でも需要がある」とし、許可が下りれば取り組んでいきたいとした。