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サイパンエアー、予約好調で座席不足も-中部など就航も検討

  • 2012年5月31日

▽マリアナ政府が「全面サポート」、中部など就航にも意欲

レセプションでは客室乗務員のユニフォームも披露。モデルはホスピタリティ・ツーリズム専門学校の学生

 日本/サイパン路線は業務渡航や貨物需要が限定的であることが課題となり、これまで座席供給量が安定しなかったが、この点についてQ7の親会社であるタンホールディングス社長のジェリー・タン氏は、「Q7はレガシーキャリアではなく、コスト構造も異なるため、リゾートデスティネーションでイールドが低い路線でも成功できるチャンスは十分にある」と説明。

 また、マリアナ諸島連邦知事のベニグノ・フィッテル氏も、「初のローカルキャリア」であるQ7にマリアナ政府側も大きな期待をかけているとし、「全面的なサポート」を約束。観光産業の重要度が高いマリアナにとって、Q7への投資は十分に効果をもたらすものだと語った。マリアナ政府観光局(MVA)では8月までの期間にプロモーションを計画しており、日本を含むアジア全体で500万米ドルを投じる方針だ。

 なお、日本市場での成長戦略についてタン氏は「確定したことは何もない」としつつ、中部について「日本で3番目のゲートウェイで、以前はデイリーで路線が運航されていた都市」であることから、「旅行会社の協力が得られれば十分可能性がある」と言及。また、福岡や札幌などの可能性も探っていきたいと意欲を語った。