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JTB、11年度は営業利益4割増-下期回復、海旅売上は0.2%減に

  • 2012年5月27日

 旅行事業の売上高は上期が9.4%減であったのに対し、下期は7.3%増となった結果、通期は1.4%減の1兆173億円となった。このうち海外旅行では、ルックJTBの商品革新などにより販売が大幅に拡大したほか、価格訴求型商品やウェブ専用商品の投入により間際化や非対面販売ニーズに対応。第2四半期以降の需要回復に伴い、取扱人数は4.6%増の364万人、売上高は0.2%減の4555億円となった。

 一方、国内旅行では、通期売上高が1.4%減の5166億円。第1四半期まで東北や関東方面を中心に苦戦したが、九州新幹線効果のあった九州方面が好調だったことに加え、東北新幹線の青森延伸や被災地応援の機運もあり、下期以降は東北も回復した。

 ウェブ事業部門は震災後の予約の間際化に対応し、15.0%増の1221億円と拡大。るるぶトラベルでは48%増となり、登録会員数が230万人を超えたほか、トルノスも40%増と増加。航空券やホテル在庫を増加したことでFIT需要を獲得したという。

 このほか訪日旅行の売上高は29.7%減、グローバル事業は0.1%減。グローバル事業のうち、日本発以外の旅行者と、日本発でJTB取り扱い以外の旅行者の現地受け入れをおこなう「インバウンド事業」は19.5%増となった一方、日本発のJTBの取り扱い旅行者を受け入れる「インハウス事業」3.7%減。諸外国発の「アウトバウンド事業」は、日本への旅行需要減が影響し4.3%減となった。

 なお、連結対象会社数は国内84社、海外81社、持分法適用会社18社で合計183社となり、4社減少。また、3月末の従業員数は3.2%減の2万5379人となった。