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現地レポート:世界三大料理トルコのガストロノミーと歴史遺跡

  • 2012年4月20日

古代都市遺跡の規模に驚くイズミルやエーゲ海沿いのリゾートと
ケバブからオスマン帝国宮廷料理まで、食を楽しむトルコの旅

山あいの素朴なシリンジェ村と
エーゲ海の洒落た町アラチャト

農家自家製のオリーブオイルが並ぶ店  海に近いエフェスから車で30分ほど、山あいの村シリンジェへ向かう。途中にはオリーブ畑が広がり、村に着くと地元産のオリーブオイルや石鹸などを並ぶかわいらしい店が並ぶ。以前、ここでワイン造りをしていたのはギリシャ人で、1924年にトルコ人居住区と取替えになった後も、引き続きワインはこの村の名物だ。小学校を改装したアルテミス・レストランでは、ワインに合わせて、焼きナスのオリーブオイルマリネやヨーグルトを使った前菜、シンプルな味付けが日本人の口にも合うチキンの鉄鍋炒めなどを出す。

パンを被うたっぷりのケバブに熱々のバターをかけていただく  イズミルの中心部に戻り、夕食はイズミルの名物料理イスケンデルケバブの店へ。これは、肉の塊を回転させながら焼いて削ぎ切りにするドネルケバブを平たいパンの上にのせて、トマトソースと熱い溶かしバターをかけてヨーグルトと一緒に食べる。肉とバターの味が相まっておいしい。トルコでは日本人にも馴染みのケバブのバリエーションが楽しめる。ほかにチーズの入った羊肉のミートボールも。どれもボリュームはたっぷりだ。

オスマン帝国時代の木造建築、張り出し窓も建物  翌朝は、イズミルから車で1時間半、エーゲ海沿いのリゾート地で、ウィンドサーフィンの名所として世界的にも有名なアラチャトを訪ねる。一万人ほどの町の人口が夏場には4倍に膨れ上がるという。店やホテルの2階の外に張り出した窓は、オスマン帝国時代の木造建築の特徴だ。かわいい町並みは散策しているだけで楽しめる。地元のハーブを使った料理を売りものにしているレストランが並ぶ。