旅行会社の顧客満足度、1位は一休、店舗は日旅-航空はSQ

▽国際航空1位はシンガポール航空、国内はスターフライヤー

 サービス産業生産性協議会の調査では、航空会社の顧客満足度も調べている。国際航空業界はアシアナ航空(OZ)、全日空(NH)、キャセイパシフィック航空(CX)、日本航空(JL)、シンガポール航空(SQ)、大韓航空(KE)、デルタ航空(DL)、ユナイテッド航空(UA)、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)を対象に調査を実施し、SQが0.1点減の77.9点で1位となった。

 SQの1位は昨年に続くもので、これまで同様、「知覚品質(実際にサービスを利用した際に感じる品質への評価)」「知覚価値(受けたサービスの品質と価格を比較して、利用者が感じる納得感、コストパフォーマンス)」の高さがバランスよく維持できているという。SQは全業種の調査対象企業の中でも20位に入った。2位は昨年度に続きNHで76.3点となり、3位はLHで70.8点となった。NHは「知覚品質」が向上し、顧客満足度が向上したという。

 このほか、国内交通(長距離)業界として、JL、NHとエア・ドゥ(HD)、スカイマーク(BC)、スターフライヤー(7G)に加え、ウィラー・トラベル、JR各社、JRバスを調査。この中では、スターフライヤーが3.1点増の76.8点で昨年に続き首位となり、2位はHDで76.0点、3位はBCで73.5点となった。上位3社は、いずれも知覚価値が高い特徴があるという。

 なお、業界全体の平均値は、国際航空が1.9点増の69.8点、国内交通(長距離)が2.7点増の71.7点となった。国際航空は、旅行業界とは逆に評価の高い企業と低い企業の差が大きい特徴があり、業界平均の向上度合いも他業界に比べて低いという。