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楽天トラベル、海外事業強化-シンガポールに拠点設立、北米も

  • 2012年2月21日

▽楽天トラベル、日中韓市場の取り組み強化

 楽天トラベルは、日本、中国、韓国の3ヶ国から中国と東南アジアへの旅行の流通を進めることで「アジアでNo.1」をめざしているところ。2月には中国事業の強化をはかり、中国のオンライン旅行サイト「快楽e行」との提携や、中国に3拠点を開設すると発表している。今回のシンガポール現地法人、インドネシア駐在員事務所の新設もこうした取り組みの一環だ。鎌田氏は、中国や東南アジアは「(オンライン旅行サイトで)圧倒的に強い会社が決まっているわけではないエリア」とし、「我々は日本から多くお客様を送客しており、現地での認知もある。そういう意味で競争していくべき場所」と事業展開への意気込みを述べた。

 今後は日本へのインバウンドや海外市場での国内旅行、海外発海外の取り組みも強化していく。外国語サイトの充実や、「快楽e行」や中国人向け旅行サイト「上海旅窓」を活用したマーケティングの強化も実施するとした。

 なお、楽天トラベルは北米事業の強化もはかる。2010年12月にニューヨークに設立した「Rakuten Travel USA Inc」の支店をサンフランシスコに新設。設立は3月中旬から4月にかけての見込みだ。同社によると、アメリカ本土の宿泊予約の2011年の取扱高は56.5%増と拡大しているという。今回西海岸に支店を新設することで、既存拠点とあわせ、客室の仕入れ体制の強化をはかることで、アメリカでのさらなる流通拡大をめざすとした。