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JTB田川社長、2012年も仕掛ける1年に-LCCは「革命的」

  • 2012年1月10日

ジェイティービー代表取締役社長 田川博己氏  ジェイティービー(JTB)代表取締役社長の田川博己氏は本誌インタビューに応じ、100周年を迎える2012年の見通しについて「仕掛ければ相当いろいろなことが動く」と述べ、2011年度に開始した中期経営計画を着実に実行していく方針を語った。具体的には中核事業の構造改革やグローバル・ビジネス、地域交流などに取り組むことで、「長期的、安定的に利益が出る構造につくりかえ、CSR活動や社会貢献にも力を入れたい」考えだ。

 2012年の重点項目としてはグローバル事業を挙げ、DMC(デスティネーションマネジメントカンパニー)事業と連動させ、“海外発海外”を含めて拡大していく考えを示す。すでに、DMC事業はすでに100億円規模に成長してきているといい、今後も地域それぞれの商材を開発し商品化していきたいという。

 また、注目が集まるLCCについては、日系航空会社との合弁ではあっても外国系の航空会社が国内線に就航すること自体が「革命的」とコメント。その上で、「LCCが日本で一般化すれば、海外旅行者も2000万人を超えるのではないか」と話し、JTBとしては単なる座席の販売ではなく、DMCと連動した販売やチャーターの可能性を検討する考えを示した。

 このほか、2012年に期待する点として、日中国交正常化40周年と4月に東京と仙台でおこなわれる世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)のグローバルサミットを列挙。このうちWTTCのサミットについては「世界の旅行関係企業に対して、日本を発信するためにもいい機会」であるとし、単なる国際会議の場としてだけでなく、訪日需要回復のチャンスにもなると期待を示した。


※、インタビューの詳細は明日掲載予定