JTB九州、ハワイ定期便で販売強化、認知向上へ横断的取組みも

  • 2011年11月29日

JTB九州海外旅行部販売企画課販売企画課長 多田望氏 JTB九州は、12月28日のデルタ航空(DL)による福岡/ハワイ線直行便就航を受け、ハワイ商品の販売を強化する。今回のDL就航にはJTB九州が誘致に協力。2005年の日本航空(JL)の運休以来約6年ぶりの定期直行便の就航となった。その後、4月16日にはハワイアン航空(HA)の就航も予定されており、同社海外旅行部販売企画課販売企画課長の多田望氏は、「12年度の夏にはDLもHAも運航する。今年度に比べ2.5倍から3倍程度販売したい」と意気込みを述べた。

 2011年度はチャーターでも23本を設定していたほか、成田経由、仁川経由などの商品も含めハワイへの送客には継続して注力している。今回の定期便就航は需要の高いハワイへのさらなる販売拡大に向け期待が大きい。

 ただ、福岡/ハワイ線の直行便が復活すること自体についての消費者の認知度はまだ低いという。毎年10月に実施しているイベント「アジア太平洋フェスティバル」でアンケートをおこなったところ、DLの就航について知らないという人が多かった。これに対して多田氏は、「JTB九州をはなれ、九州全体で取り組むことで相乗効果もあるのでは」と語り、官民の協力も含めて横断的にハワイへの送客を盛り上げたい考えを示した。

 現在こうした取り組みの内容を検討しているところで、JTB九州としてハワイへの送客拡大をめざすとともに、九州マーケットの活性化、定期路線の維持に向けて行政や空港、ホテル、航空会社などと協力して取り組んでいく方針だ。