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日通ペリカントラベルネット、欧州のミキ・ツーリストが参画−64ヶ国77店舗に

  • 2009年5月26日
 日本通運の現地法人、シンガポール日本通運旅行支店が本部機能を担う現地旅行会社などのネットワーク「日通ペリカントラベルネット」に、ミキ・ツーリストが参画した。日通ペリカントラベルネットは、ツアーオペレーターや現地旅行会社などをインターネット上でフランチャイズ化し、加盟会社が各自のウェブページを日通ペリカントラベルネットの支店として運営して消費者に旅行素材を直接販売するもの。1月時点の開業準備中を含めた加盟店舗数は47ヶ国54店舗であったが、ミキ・ツーリストの13ヶ国13店舗を合わせて加盟後は64ヶ国77店舗に拡大した。77店舗は年内に営業を開始できる見込みだ。

 1月の開業済み店舗数は30ヶ国33店舗。ミキ・ツーリストからはフランスやアイルランド、ハンガリー、ドイツ、スカンジナビア各国などを含めた13ヶ国13店舗が加盟した。この事業では、現地業者が地場の旅行素材を直販することをビジネスモデルとしており、1ヶ国・地域に1つの加盟店と定めているため、既に加盟店のあるイギリスなどは含まれなかった。シンガポール日本通運旅行支店支店長の壁田忠幸氏によると、ミキ・ツーリスト側からはBtoBの基本姿勢は変化ないものの、各地域で収益を上げられる仕組みが評価されたという。

 2009年の目標取扱高は1000万米ドルをめざしているが、この数値は1月1日現在の店舗数を基準としており、店舗数の増加にともなって取扱高もさらに増加することが考えられる。店舗展開では2013年までに100店舗をめざしているが、壁田氏によると計画通りに進んでいるといい、今後は東西アフリカや旧ソ連地域、南太平洋の各国の追加、ネットワーク間の相互送客の強化などをめざす。相互送客では、現在は日本語のみで展開しており、現地在住の日本人のアウトバウンドを取り扱っているものの、現地会社の社員が現地の言語を使用できる強みを活かし、多言語への対応も進めたい考え。このほか、クルーズなど専門特化型の支店や、保険会社と連動した「危機管理支店」などネットワークを活用した展開も検討しているという。


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