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大阪市でホテル計画続々-おおさか元気塾(3) 「宿坊」和空プロジェクトの熊澤克己社長に聞く

 4月に宿坊「和空下寺町」をオープンさせた和空プロジェクトの熊澤克己社長に話を聞きました。

寺町文化を地域連携で継承

 人口減少で檀家や氏子が減り、実際に潰れてしまったお寺や神社があります。地域の寺社は、その地域の文化に欠かせない存在です。私たちは、観光という切り口でお寺、神社を応援できないだろうかと考えました。

 和空下寺町は「宿坊文化体験施設」と位置づけています。泊まっていただき館内で様々な文化体験をしていただくことはもちろんですが、チェックアウト前の早朝やチェックイン後の夕方の時間帯に、周辺の寺社に参拝していただき、寺社を体験してくださいとお勧めしています。

 インバウンドや若い女性客が主たるターゲットですが、朝のお勤め体験などは企業研修にもお使いいただけるのではないかと考えています。宿だけがうまくいけばいいのではなく、下寺町の地域が元気になるようにしていきたい。そのため、館内で提供する食事は地元の仕出し屋さんと協力したり、地域のお祭りを復活させるようなことも予定しています。地域連携が我々の宿のキーワードになると思っています。

 旅行会社さん、周辺のホテルさんとも連携し、体験プランを利用いただき、下寺町で滞在してもらうことにつながれば。ぜひ、よろしくお願いします。

 (17/06/06)


情報提供:トラベルニュース社