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国際旅客チャーター、16年度は5.6%増の4521回

  • 2017年6月1日

 国土交通省がこのほど発表した、2016年度(16年4月~17年3月)の国際旅客チャーター便の実績によると、便数は片道ベースで前年比5.6%増の4521便となった。このうち、日本の航空会社によるチャーター便は38.1%増の232便、外国航空会社は4.3%増の4289便で、94.9%を外国航空会社が占めた。

 チャーターの種類別では、包括旅行チャーター(ITC)は全体の99.4%を占める4493便で、日本の航空会社が225便、外国航空会社が4268便。企業などが自社のために実施し費用を負担する「オウンユース・チャーター」は0.4%の17便で、日本の航空会社が7便、外国航空会社が10便だった。企業などが団体旅行で利用し参加者が費用を負担する「アフィニティー・チャーター」は0.2%の11便で、すべて外国航空会社によるものだった。

 チャーター便のうち日本人が乗客となる日本発便は、中国行きが最も多く81.9%増の531便。次いでハワイ・マリアナ諸島行きが15.0%増の398便、欧州・ロシア行きが23.9%増の210便となった。中東・アフリカ行きはエジプト航空(MS)が16年11月から17年3月まで実施した定期チャーター便により、44便の純増となった。

 伸び率が最も高かったのは中国で、次いで北米が62.5%増の39便、欧州・ロシアとなった。最も減少したのは香港で86.8%減の10便。以下は韓国が76.3%減の35便、タイが51.6%減の15便となった。

 外国人が乗客となる外国発便については中国発が最も多く、39.2%増の1537便。2位は韓国で23.4%増の486便、3位は台湾で4.6%減の475.5便となり、16年の訪日外客数のトップ3と同様の順位となった。

 伸び率が最も高かったのは中国で、次いで韓国、台湾と、便数と同様の順位となった。最も減少したのは香港で91.5%減の14便。欧州・ロシアも77.8%減の32便と大幅に減少した。

 なお、チャーター便は双方向チャーターの場合、日本発便と外国発便にそれぞれ0.5便ずつ計上している。