旅行会社は企画力と提案力の磨き上げを-JATA経営フォーラム

テーマ性の高い独自企画で差別化
「旅の目的」を膨らませる提案を

  • 2017年4月26日(水)

会場風景  2016年の出国者数は前年比5.6%増の1712万人と増加したものの、OTAの台頭や旅行者のFIT化などにより、海外パッケージツアーの取扱人数は減少した。従来型の旅行会社の存在意義が改めて問われるなか、日本旅行業協会(JATA)が先の「JATA経営フォーラム」で、分科会「旅行業経営力を強くする企画提案力を考える!」を開催。はとバス、朝日旅行、旅工房の3社からの登壇者が、今後の旅行会社に求められる「企画力」と「提案力」について意見を交換した。


パネリスト:
はとバス観光バス事業本部企画旅行部長 江澤伸一氏
朝日旅行海外企画販売部企画販売チームシニアディレクター 鹿野真澄氏
旅工房執行役員 前澤弘基氏

モデレーター:
日本橋トラベラーズクラブ代表取締役社長 西山徹氏


バスは「多品種少量生産」で対応
「観光地ではない場所」を発掘

 分科会の冒頭では、モデレーターを務めた日本橋トラベラーズクラブ代表取締役社長の西山徹氏が、2008年から16年までの日本の海外旅行市場について解説。出国者数はリーマンショックや新型インフルエンザの影響で前年比3.4%減となった09年以外は、すべての年が08年の1598万7250人を上回っていること、16年の出国者数は08年比では7.1%増となるなど、長期的に見れば増加傾向にあることなどを説明した。一方でパッケージツアーについては、08年から減少を続けて16年は08年比で29.8%減となるなど、大きく落ち込んでいることを伝えた。

 西山氏はこのことについて、「顔も知らない不特定多数の人と一緒に旅行をするツアーを好ましくないと思う人が圧倒的に増え、従来の旅行会社のビジネスモデルが立ち行かなくなってきた」との見方を示した。その上で、「旅行会社の復活のためには企画力と提案力が重要」と語り、パネリストの3氏には商品企画に対する取り組みを尋ねた。

はとバスの江澤氏  都内を中心に定期観光バスの運行や国内パッケージツアーの企画・販売を実施している、はとバスの観光バス事業本部企画旅行部長の江澤伸一氏は、「ここ10年は『多品種少量生産方式』で商品を造成している」と説明。「3割の量販型の定番商品が利益の7割を生んでいるが、残りの7割の商品がなければお客さまの細かいニーズに対応できないし、面白い企画もできない」と語り、定番商品以外の商品の重要性を強調した。

 そのほか、「単発のヒット商品よりもロングセラー商品が重要。ロングセラー商品を生み出せることは競争力がある証拠」と語り、独自の商品によってニーズを自ら作り出せる旅行会社こそが、ロングセラーを生み出せるとの考えを示した。その一方で「商品には賞味期限があり、見極めも重要」と指摘した。

 さらに「観光地ではない場所を観光資源化することが我々の役割」と語り、7年前に自ら企画した、川崎の工場地帯の夜景を楽しむツアーを成功例として紹介。社内では反対意見もあったなか「工場は観光資源になる」と確信して商品化し、現在も人気を博していることを説明した。

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